住宅ローンの保証料とは?
住宅ローンを借りる際に支払う「保証料」とは、もしも借りた人が返済できなくなった場合に、保証会社がその借り手の代わりに金融機関へ残りのローンを一括返済するために必要な費用です。
この保証料は借りる人が保証会社に対して支払うものであり、ほとんどの住宅ローンでは、「保証会社による保証を受けること」が借り入れの条件となります。
ただし、一部の金融機関では保証料が不要な場合もありますので、ご注意ください。
代位弁済後は、返済する相手が金融機関ではなく保証会社に変わることになるため、その点にも留意が必要です。
参考ページ:不動産中古住宅|住宅ローンの保証料ってなぜ必要?詳しく解説!
保証料の支払い方法
保証料の支払い方法は、一括払いと金利上乗せの内払いの2つがあります。
ほとんどの金融機関では、このどちらかを選ぶことができます。
一括払いの場合は、住宅ローンを借りる際に一度に支払います(外払い方式)。
一方、内払いの場合は、借りた金額に金利を上乗せし、毎月少しずつ支払う方法です。
具体的な保証料の金額
具体的な保証料の金額は、保証会社ごとに異なります。
同じ保証会社でも、融資審査の結果によっても異なる場合があります。
例えば、みずほ銀行の場合、一括払いの場合は、借り入れ額が1000万円で返済期間が35年で元利均等返済する場合、保証料は20万6110円~72万1470円となります。
保証料の具体的な金額は、借りる金額や返済期間、そして金融機関や保証会社によって異なるため、詳細は融資を受ける際に確認する必要があります。
保証料の目的と役割
保証料の主な目的は、もしも借りた人が返済できなくなった場合に、保証会社が代わりに金融機関へ返済するための費用を捻出することです。
借り手が返済できないリスクを負担することで、金融機関に安心感を与える役割を果たしています。
保証会社は、借り手の代わりに金融機関に返済することで、借り手が住宅ローンで購入した住宅を失うことなく、金融機関に返済することができるようにサポートしています。
保証料の支払いだけでは返済義務から解放されない理由と、代位弁済後の返済方法について
保証料を支払ったからといって、借金の返済から解放されるわけではありません。
実際には、借金が代位弁済された後は、銀行ではなく保証会社に対して返済を行う必要が出てきます。
つまり、保証料の支払いは、返済義務を免除するためのものではなく、むしろ保証会社に対する返済義務を生じさせるものとなります。
保証料の役割を正しく理解し、返済については常に責任を持ち続けることが非常に重要です。
保証会社は、借金の代理返済者として銀行に代わって返済を行うために存在しています。
そのため、借金を保証してもらった場合、保証会社に対しては将来的に返済をする責任が発生するのです。
つまり、保証料の支払いは、保証会社に対する返済のための手続きであり、借金の返済から解放されるわけではありません。
返済義務を果たすためには、保証会社に対して返済を行う必要があります。
したがって、保証料を支払う際には、その意味と責任を理解し、きちんと返済を行うよう努めましょう。