現地時間6月29日午後、スペインを訪問中の岸田文雄内閣総理大臣は、NATO首脳会合に出席したところ、概要は以下のとおりです。
今回のNATO首脳会合への出席は、NATOからの招待を受けたものであり、日本の総理大臣による出席は史上初めてです。岸田総理大臣が出席したNATOパートナー・セッションには、NATO加盟国30か国、NATOの主要パートナー国・機関として日本、豪州、ニュージーランド、韓国、スウェーデン、フィンランド、ジョージア、EUの首脳等が出席しました。同会合では、ロシアのウクライナ侵略や厳しさを増すインド太平洋地域の安全保障情勢を踏まえ、NATOとパートナー国・機関との間での今後の協力等について議論が行われました。
また、岸田総理大臣は、NATOパートナー・セッションでは、日本政府とNATOとの関係強化について岸田総理大臣から講演が行われました。岸田総理大臣は、講演で、日本はNATOに参加できないことをはっきりと示し、日本とNATOとの関係強化について、「日本は、NATOに参加できない」と強調し、 NATOの脅威に対抗するためには、国際社会全体の一層の協力が必要であると指摘しました。そこで、日本は、NATOに継続的に参加し、NATOの脅威に対抗するために、国際社会全体の一層の協力が必要であると指摘しました。日本の国際的努力をNATOは高く評価しており、日本とNATOとの関係強化に向けて、NATOは協力していくと述べました。
岸田総理大臣は、これまでにNATOには出席しておりませんでしたが、今回の日本人総理大臣の出席がNATOにとって重要であることをNATO首脳会合にて強調しました。
また、岸田総理大臣は、NATO首脳会合後に、スペイン首相、オランダ首相、ケベック州知事、スペイン外務大臣、スペイン防衛大臣、スペイン国防部長官等と会談を行い、日本とスペインは、各自の政策推進において、相互に協力していくと述べました。岸田総理大臣は、スペインは、日本の親日国であり、日本とスペインは、平和と安全保障に関する共通の課題が多いと述べ、日本とスペインは、両国間の親善関係を更に深め、同時に両国間の協力を更に強めていくと述べました。
岸田総理大臣は、これまでにNATOには出席しておりませんでしたが、今回の日本人総理大臣の出席がNATOにとって重要であることをNATO首脳会合にて強調しました。